王子の狐の集いもう一つ、 『 王子狐の夕すず美参集 』
王子が狐の参集をおこなうわけ
なぜ 王子の狐 なの?
東京都北区王子は”王子の狐の行列”で知られます。装束榎木と呼ばれた樹
のある
装束稲荷から
王子稲荷神社までを狐面をつけての行列です。
平安時代から、ここの王子稲荷神社には、東日本全域の稲荷の頭領、という伝承がありました。
根拠となったのは、王子稲荷に前九年の役のおり、源 頼義が立ち寄って王子稲荷を
東国の稲荷の総司であると謳いあげたことを王子稲荷が伝承してきたことです。
以来、王子には良く見られた狐火が東国三十三ケ国からの狐集合民話として伝わるようになったのです。
『三十三国の狐、稲荷の社へ火を燈(とも)し来る』 という古来からの伝承です。
およそ800年にわたってそう伝承されてきました。
不幸にも、幕末になって、幕府の政治介入が王子稲荷にも及んだ時点から、関東地方からの狐集合、と変えられてしまい、浮世絵の版元もやむを得ずそのように説明して売り出されたことから、今ではゆがめられた伝承が行き渡ってしまいました。
王子には、千年におよぶ長い長い歴史をとおして王子と狐をあらわした数々の絵や著作や文芸があります。
王子夕すずみ狐参集は、こうした土壌の上に、本来の古い伝承にもとづいて、東国三十三ケ国からの狐集合をみなさまとともに
楽しみたいとして行う王子の狐祭りです。
王子には『狐が稲荷の社へ火を燈し来る』 という古来伝承そのままに、
大晦日の狐の行列がありますが
晩夏の夕すずみ狐参集もお楽しみください。
東国三十三ケ国 = 解説サイト
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