王子田楽とはなにか。小学生のためのページ。 田楽ってなんだろう。
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田楽のげい

田楽というげいのう(芸能)のとくちょう。田楽ってなんだろう。

あなたのちかくに、「田楽(でんがく)」とよばれている芸能げいのうはありませんか?地方によっていろいろなちがいもあります。(ちがいを見てゆきましょう。) ぎざぎざに切った竹どうしをこすりあわせる「ささら」というおなじなまえのがっきを持つげいのうを、田楽とよんでいる地方もあります。このように、田楽というげいのうには、その地方地方でいろいろなかたちがあるので、じぶんの町(村)の田楽のことを言うときは、どんなものなのかさいしょに言っておくと良いでしょう。 王子神社の王子田楽は、ひねって打(う)ち音を出す「ささら」(ビンザサラともいう)をもつ芸能で、こういう田楽は「おどりの田楽」といいます。([田楽躍(おど)り])。 この田楽おどりという芸能は,木や竹を短く板のようにしたのをなんまいも、ひもでつなげた「ささら」という楽器をもつほか、つづみをもつなどなどが全国きょうつう(共通)で、一れつになったり、二れつになったりして、横ぶえの音(ね)にあわせておどります。 こういう田楽躍り(おどり)という芸能(げいのう)が今も日本のあちこちにつたわっています。 あちこちといっても、たくさんあるわけではなく、たった50くらいしかないとてもめずらしいものなのです。
おおむかし、町の中を馬にのって田楽している絵。


田楽がつたえるもの
[プリント] 王子神社田楽、熊野(くまの)の那智大社(なちたいしゃ)田楽、平泉(ひらいずみ)の毛越寺(もうつうじ)田楽、勿来(なこそ)の熊野権現(くまのごんげん)田楽、隠岐(おき)の美田八幡宮(はちまんぐう)田楽、川久保(かわくぼ)の白鬚明神(しらひげみょうじん)田楽、など、おどりの田楽として、おおむかしからの形(かたち)をしっかりつたえているものがのこっています。 田楽は、平安(へいあん)じだいか、またはもうすこし前にはじまったようです。 平安じだいの田楽に、町の中をパレードした絵がのこっています。(馬にのっていることにちゅうもく。) そういう町の中の田楽は、死んだ人のれい(霊)が生きている人にわるいことをしませんようにと、いのるものだったようです。また、ぜんぜんそういうこととも、かんけいない、たのしみかたもしたようです。 いっぽう、村でする田楽は、さくもつがたくさんみのりますようにと、いのるものだったことが多いようです。 花がさに、白い紙がさがっていたら、あまごい(雨乞い⇒さくもつのために雨がふりますようにといのる)のおどりであるようです。花がさに、赤い紙がさがっていたら、まよけ(魔除け⇒人にわるいことがおきませんようにといのる)か、びょうきよけ(病気よけ)のおどりであるようです。 王子田楽の花がさには、赤い紙 がさがっています。 王子田楽衆代表 でんがくおじさん
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